金銭的自立を目指す女性：単身女性の不動産投資戦略
単身女性の場合は、主婦よりも収入面で多少の余裕があったり、自由に使える時間も確保できるため、不動産投資がしやすい環境にあります。では、単身女性が不動産投資をするにあたっては、どのような戦略性が必要となるのでしょうか。
単身女性の「年収」と「融資」の関係性について
単身女性の中でも、７００万円程度の高額な年収がある場合については、民間の金融機関および政府系金融機関の日本政策金融公庫、どちらからでも条件次第では融資を受ける事が可能になります。ただ、現実問題として、女性の平均年収を考えると年収７００万円は非常に高いハードルとなります。
求人情報誌「とらばーゆ」が働く女性３２２人に対して実施したアンケート調査によると、平均年収は２８２．９万円であり、年収４００万円未満の人が全体の８割を占めるという結果になったそうです。この結果からも分かる通り、単身女性の大多数は年収４００万円に満たないという現実があるのです。
そうなると、たとえ少額融資だったとしてもかなり難しくなります。では、このような単身女性が不動産投資で成功するためには、どのような戦略で望めば良いのでしょうか。
単身女性の不動産投資は、「中長期的な計画」で進めることがポイント
このように、単身女性の場合は年収が一定額に達していないと融資は受けられませんが、融資が受けられないからといって不動産投資ができないということではありません。融資はあくまで不動産投資を始めるにあたっての「一手段」でしかありません。融資が受けられないのであれば、融資を必要としない「現物投資」から始めれば良いのです。
単身者女性の強みは、給与収入を自分が好きなように運用できる点です。すなわち、貯蓄に回すも、消費するもすべては自分次第なのです。例えば給与収入月額２５万円の単身女性が、毎月５万円を貯蓄に回したとしましょう。
すると、以下のような流れでお金が貯まっていきます。
５万円×１２ヶ月＝６０万円
６０万円×５年＝３００万円
このように、５年という「時間」さえかければ、自力で３００万円まで貯蓄することが可能なのです。単身女性の不動産投資戦略としては、中長期的な計画性をもって自力で「貯蓄」することが何より成功への近道となるのです。
単身女性が最初にトライすべき不動産投資とは
不動産投資というと、１０００万円単位のお金が必要と思われている方も多くいると思いますが、実は不動産投資は１００万円程度からでも工夫さえすれば十分始める事が可能なのです。特にお勧めなのは以下の２つの不動産投資法です。
①トランクルーム・バイク駐車場投資
最も少ない資金で始められるのが、この２つの投資です。トランクルームの場合は、規模にもよりますが、初回出資額が３００万円以下程度で始められる可能性があります。また、バイク駐車場やコンテナを利用した物置投資などは、アパートのように「建物」を建造する必要がないため、初期投資額を非常に低く抑える事ができます。
これらの投資は非常に「高利回り」となる可能性が高いため、単身女性が最初に投資をして、次の投資のための「資金作り」と「実績作り」をするには、うってつけの投資と言えるでしょう。
②築古戸建て投資
実は、不動産投資上、高利回りなのが郊外の築古戸建てです。もともとこれらの物件は賃貸目的で建てられているわけではないため、中古物件として出回る場合は、収益還元法などで計算をして価格設定がされることはありません。
そのため、これを購入して賃貸に出すとすると、２０％を超える利回りが実現する事も決して珍しくないのです。また、販売価格自体も土地付で３００万円程度のものが多々ありますので、単身女性の自己資金でも十分購入する事が可能です。
【築古戸建てに投資するメリット】
１：高利回りを実現できる
２：ワンルームマンションに比べて入退室が少なく、一度入居者が決まるとしばらく住み続ける。
３：管理費や修繕積立金などの経費がかからない
４：郊外であれば非常に安く手に入る
【築古戸建てに投資する際の注意点】
１：自宅からできる限り通える距離のものを購入する
不動産投資で高利回りを維持するためには、できる限りかかる「経費」を抑える必要があります。そのためには、簡単な修理やメンテナンス、掃除程度は自分自身で対応することが重要です。そのため、最初に投資する物件は、できる限り自宅から通える範囲のものにすると良いでしょう。
２：周辺の需要を見極める
戸建て賃貸は、一度入居者が決まれば、その後は安定した収入が見込めます。けれども、全く賃貸需要がない場所の戸建てを購入してしまうと、入居者が決まらず投資として成り立ちません。そのため、物件を選定する際には、周辺に学校や商業施設があるかどうかなど、家族が住む場所として適しているかどうかを良く検証する必要があります。
まとめ
・単身女性の場合は、まずは「現金投資」を念頭において、中長期的なスパンで貯蓄を行なっていく
・現金投資によって「収入」と「実績」を作った後で、「融資」を利用した次のステップに進むのがセオリー
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