専門業者の選び方:見積りが高額にならない業者
亡くなられた部屋をどのように清掃して貸せる状態に復旧するかですが、見積もりが高額になることが問題となります。
重要なのは、リフォームも一緒に行える経験豊富な特殊清掃の専門業者を見つける事になります。
特殊清掃業者となかなかつきあうことがないのですが、リフォームも行える経験のある業者を選ばないと料金が膨大になる可能性があります。特殊清掃業者とリフォーム業者が分かれているとより保守的にみていくことになるため、コストアップにつながります。
技術があり、経験がある業者であれば、ボードまでは剥がさなくても、脱臭装置があればいけるという見積もりと、クロスからボードまで剥がしてすべてリフォームするということなるとフルリフォームと変わらない料金になってきます。100万単位で差が出てきます。
フルリフォームを提案した会社が悪徳ということでは決してありません。経験がないと匂いが脱臭装置でどこまで消えるかの判断基準をもっていないため、後で大家からクレームがくるくらいなら、すべてリフォームした方が安全という考え方になります。そのため、安易に任せると高額になってしまうのも致し方ないところです。
専門業者の選び方
汚染の進行度に対するノウハウがあるかどうかとなります。
汚染の進行度に応じてノウハウがあるかを確認する必要があります。これは、それほど難しくなく、自分の物件を想定しながら、どのような対応をするか、確認してください。
- 被害レベル1(小):発見が早く、体液も染み出ていないが、匂いはややついてしまっている
- 被害レベル2(小〜中):発見がやや遅れて(夏場で3日、冬場で1週間)、体液が染み出ており、匂いがきつくなっている
- 被害レベル3(中):発見が遅れて(夏場で1週間〜2週間、冬場で2週間〜3週間)、体液が染み出ており、床下までぶよぶよになっており、匂いがかなりきつくなっている。但し、虫(蛆虫等)はさほど発生していない
- 被害レベル4(中〜大):発見がだいぶ遅れ、腐敗が進んでおり、床がぶよぶよになって崩れており、廊下にまで匂いが漂っている。虫が湧いているが、部屋の中で納まっている状態
- 被害レベル5(大):発見が遅れ、腐敗が完全に進み、廊下への匂いや、階下にも匂いがする。体液や虫が階下へ落ちてきている状態で、部屋に踏み込まなくてもすでに異常事態であることが住民がわかるレベルで、階下や上階の人が住めないレベル
上記の中で特に差がでてくるのは、特に被害レベル1〜3です。
被害レベル1では、消臭・脱臭だけでいける場合がほとんどです。被害レベル2でも、体液が染み出た部分の床は交換するとしても、ボードを貼り替えなくてもクロスだけで十分いけるケースがあります。被害レベル3になってボードの張替の可能性等を検討することになります。
まとめ:専門業者であれば、被害レベル1〜3について、通常であればこのくらいの改修でいけるということを説明できます。非専門業者は不安なので、ざっくりとした話しかしません。被害レベル1〜3について工事目安を説明できるか確認してみましょう