自殺、病死、他殺などの保険商品の活用について

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保証人や遺族が損害を払えない:保険対応

入居者の保証人に支払能力がないケースや、そもそも保証人がいないケースには、高額な工事費用をどうしたらいいかの問題が発生します。

 

専用の少額短期保険をかけておくことでリスクは軽減できます。

 

専用の少額短期保険
賃貸物件戸室内で、契約者または被保険者の死亡事故、特に最近問題となっている「孤独死」や、「自殺」、「犯罪」による死亡事故が発生した場合、部屋の片付けや清掃・リフォームなどに費用が掛かる、次の入居者がなかなか決まらないなど、その後の当該戸室の賃貸借契約締結に家賃の減額分など大家の負担を賄う保険となっています。

 

保険費用について
1戸あたり300円〜500円位で定額の場合や、月額家賃段階ごとに1戸当たりの金額を算出するケースなどがあります。
    例):XXXX少額保険の場合、:家賃4万の部屋が20戸のケース
    1戸300円の掛け金*20戸=6000円/月 72000円/年

 

保険金について

 

  • 原状回復保険金:遺品整理、清掃・消臭、修復などの原状回復費用を補償。100万を限度とする場合が多くなっています

 

  • 家賃損害保険金:死亡事故が発生したことによって、次の入居者が決まるまでの空室期間による家賃損失と次の入居者 と家賃の値引きが発生した事による家賃損失を共に補償。200万を限度とする場合が多くなっています

メリット・デメリットについて

  • メリット:とにかく安心が得られます。規模が大きくなると確率論的に発生するので、費用はかかるが、原状回復費用と家賃損害金が受け取れることは、大きいものになります

 

  • デメリット:所有室数すべてに保険を掛けるという制約している保険商品がほとんどです。1部屋の費用は少額とはいえ、所有するすべての部屋に賭けると、掛け金が高額になってきます。火災保険の破損とのダブりもあり、火災保険の破損・汚損に入っていれば、室内の汚損状況について保険が支払われるため、二重の補償に入っている形になります。原状回復費用が100万円で収まらないケースもあります。

  ※火災保険:破損・汚損の特約をつけておけば、保険会社によっては、遺体の腐乱状況によって室内が 汚損で損害を受けている場合は、保険金が支払われるケースがありますので、保険会社によく確認しておきましょう。火災保険である程度、原状回復費用に充当できれば、リスクは軽減できます。家賃損害に適用できません。

 

少額短期保険以外に生命保険を活用する
入居者同意のもとで生命保険に加入してもらう方法となります。入居者の健康状態等によりハードルは高まりますが、死亡した時に大家が保険金を受け取ることができるようにしておけば、原状回復や家賃減額のリスクが軽減できます。

 

まとめ:安心を得たいのであれば、少額短期保険に加入されることをお勧めします。当方は、火災保険の破損・汚損で対応し、少額短期保険までは加入はしていません。ファミリー物件の室数が多く、死亡事故となるケースが少ないと判断し、室数すべてだと数十万の掛け金に対する費用対効果が薄いと判断しています。ワンルームで高齢者が多く住んでいるケースであれば良いでしょう。
生命保険は、入居者にきちんと説明できる募集店・管理会社でないと現実的には難しい方法です。

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