不動産投資は、プロパンガスでコスト削減する

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プロパンガス業者の悪しき慣習

プロパンガス業者というのは、ほとんどの方があまり知らないブラックボックスの業界です。競争原理が正しく働かず、悪しき慣習がはびこっている、そんな業界であるのも事実です。そのため、良い業者を見抜くのは、正直、素人大家にはほとんど不可能なが実態です。

 

プロパンガス業界の 悪しき慣習
過去数十年にわたり、LPガス業界は閉鎖的な価格の高値安定を続けてきた業界です。競争環境のある首都圏においても、各々販売店は供給エリアごとの「シマ(縄張り)」を設け、消費者の利益より業界利益を最優先とした販売戦略を長年行ってきました。

 

競争原理が働かないのは、お互いの「シマ(縄張り)」を守るため、お互いの販売エリアを尊重しガス屋同士の営業をかけない、といった異様な業界になっていたのです。首都圏以外でも、ほとんどの地域で競争環境に乏しく、消費者の自由な意思で業者を選択することが出来ません。

 

当然、このような「シマ(縄張り)」があるため、営業員をたくさん配置するコストがかからないばかりか、価格は販売店で自由に設定して請求し続けるといった業界主体のシステムが出来上がっていました。

 

ところが、平成9年の規制緩和に伴い、業界の法律にある液石法改正により、販売自由化の促進で新規業者による自由価格での販売競争が過激になってきます。

 

したがって、消費者からしてみれば歓迎すべき傾向でありましたが、その一方で新規業者については、「見せかけの料金」で顧客を獲得し、その数ヵ月後から一方的な料金の値上げを行う等の違法な営業がはびこっています。

 

実は、今でも一部上場でこのような悪徳なやり方で業績を伸ばしている企業が数社存在しているのも事実です。プロパンガス業界では、「みせかけの料金」=「売り込み価格」という表現をしているようです。

 

プロパンガス業界では、お客様から料金体系の問い合わせを受けると即答できず・・・・・という、実はほとんどのプロパンガスの小売店に共通する信じられない事実です。

 

某大手ガス事業者では、一般家庭向けの価格だけでも100通り以上あると言われています。つまり、販売店が提示する価格については何ら根拠もなく、販売店担当責任者の判断で価格が決定されていると言うことです。

 

切り替えサイトのブローカーも怪しい
最近では、インターネットのサイトで低料金を謳い、切り替え(契約変更)促進を行っている業者サイトが多数存在しております。これらは、その全てが切り替えブローカーであり特定のガス販売店からの委託・若しくはガス販売店に対し顧客の売り込みを行っている業者です。

 

現在、首都圏を中心として、契約変更を目的とした切り替えブローカーが活動しています。複数のガス販売店と結びつき、1人の営業員が販売店ごとの名刺を作成し設置してあるガスボンベの供給メーカーに対応できる名刺で、訪問・売り込みを行っています。

 

現在でも、小売りを行うプロパンガス事業者では、営業部の人員は少なく、新規顧客を得る為に、ブローカーに依存しているのが実態です。当然、切り替えによるブローカー側へ報酬の支払いは多額になってきますが、顧客の同意も得ずに一方的に他のガス事業者に切り替えされることも多々あります。

 

したがって、インターネット等で低価格を謳って切り替えを促進している業者も含め、本当の意味での価格保証は出来ないと言うことです。仮に業者(ブローカー)が販売店と適正価格維持なる契約を行ったとしても、その顧客が販売店の管理下から外れた場合はその限りではないからです。

 

アパート・マンションのガス料金は一般家庭より高い
先ほども説明しましたが、プロパンガス料金は販売業者が勝手に決定しているものです。賃貸のアパート・マンションの集合住宅の供給価格に関しては、プロパンガス販売業者側からすれば、契約者(賃貸経営オーナー)ではなく、入居者(利用者)に請求が行われるため、都合の良い料金を設定できる上得意先なのです。

 

なぜなら、販売業者の選択権は法的には、所有者である大家・オーナー側に委ねられているからです。 それは、販売店側がオーナー側を抑えていれば、消費者に対し高い料金で継続的に取り続けることが可能ということであり、事実、長年にわたりそのような環境にあります。

 

これは、プロパンガス業者を使うと設備投資による無償提供を受けており、賃貸経営のコスト削減につながるからこそ、賃貸経営側も高い料金を消費者へ請求していても、オーナーの懐が痛まないために、これを放置しているのが実態です。

 

調査では、首都圏一般家庭の平均従量料金(単価)が@300〜420円に対し、賃貸アパート・マンションに関しては、平均従量料金(単価)@500〜600円といったデーターが出ているのが実態です。

 

自由競争がない業界
この業界は、問屋も含め販売店間でお客さんの取り合いをしない取り決めがあり、それが現在でも全国的に自由競争の深刻な阻害要因になっているのです。

 

一方、元気の良い販売店が既存の顧客を含め良心的な価格で、独自の目立った広告を実施すると、他のプロパンガス事業者から、一斉にそれよりも安価で集中的に顧客を奪われたりもします。業界内では禁断の暗黙のオキテ(お客を取り合わない)があり、制裁的なイジメもあるようです。

 

まとめ
・プロパンガス業者は、自由競争がない、お客を取り合わない、料金体系が無数にあるなどの裏の側面を知ること
・賃貸経営オーナーにはメリットがありますが、このまま過剰な設備のつけを入居者に払わせる慣行が続くとと退去・空室問題として跳ね返ってくるでしょう

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